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雪の結晶のような
綺麗なシルバーリボンを付けて
私はあの人の元へ足を進めた。
…コンコン
一呼吸置置いてから
私は、その扉を開いた
「…あ、の!リヴァイ兵長っ!!失礼します!!」
勇気を振り絞り
大好きなリヴァイ兵長の部屋に入り込んだ
筈だったの、だ…が
「…は? なんであんたがリヴァイ兵長の部屋にいるのよ!!」
「よぉ 名無しさん。俺はなぁ、リヴァイ兵長直々に俺が今日1日チョコ受付代理人を任されたんだ、へっ。兵長直々にだぞ?」
リヴァイ兵長のソファーにムカつく態度で座っているのは、同じ班のオルオだった。
まじキモい…
ペトラが言っていた通りに
コーヒーカップの持ち方も
ソファーの座り方も、全部、全部
真似しているようで
本当に嫌だ。大っ嫌い。
「名無しさん、俺が今日は
兵長なんだ。早速そのチョコを
食べてやろう。まぁ甘いは嫌いなんだがな」
---ガサガサ
「おっ、ガトーショコラじゃねぇか!」
こうして呆気に取られている間に
同僚のオルオにチョコを食べられた。
「オルオのばぁーかぁぁ〜あ!返してよ!!!リヴァイ兵長のために作ったちょこ〜!!ふぇ〜んっ」
こうして私のバレンタインは一瞬にして
終わってしまったのだった。