□❄️
1ページ/1ページ



雪の結晶のような
綺麗なシルバーリボンを付けて


私はあの人の元へ足を進めた。




…コンコン




一呼吸置置いてから
私は、その扉を開いた





「…あ、の!リヴァイ兵長っ!!失礼します!!」




勇気を振り絞り
大好きなリヴァイ兵長の部屋に入り込んだ




筈だったの、だ…が




「…は? なんであんたがリヴァイ兵長の部屋にいるのよ!!」





「よぉ 名無しさん。俺はなぁ、リヴァイ兵長直々に俺が今日1日チョコ受付代理人を任されたんだ、へっ。兵長直々にだぞ?」




リヴァイ兵長のソファーにムカつく態度で座っているのは、同じ班のオルオだった。



まじキモい…


ペトラが言っていた通りに



コーヒーカップの持ち方も
ソファーの座り方も、全部、全部
真似しているようで



本当に嫌だ。大っ嫌い。



「名無しさん、俺が今日は
兵長なんだ。早速そのチョコを
食べてやろう。まぁ甘いは嫌いなんだがな」




---ガサガサ



「おっ、ガトーショコラじゃねぇか!」



こうして呆気に取られている間に
同僚のオルオにチョコを食べられた。



「オルオのばぁーかぁぁ〜あ!返してよ!!!リヴァイ兵長のために作ったちょこ〜!!ふぇ〜んっ」




こうして私のバレンタインは一瞬にして
終わってしまったのだった。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ