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そして、オレは暴走する恐れがあるからって
地下に収容された。
こうなるのは当たり前だ。
幸いあの時は、オレの監視として
側に兵長がいてくれたお陰で
怪我人は出なかったけど。。
もしいたら…と考えると度に気が沈む。
…両手両足がまだ
回復しねぇ…
俺はなかなか回復しないその手足を見つめ何をするわけでもなくただ冷たい壁に寄りかかっていたその時、鉄格子の前に
人影が見えた
…あぁ
またリヴァイ兵長に
巨人化した理由を吐くまで
蹴られるのだろうか…
痛いんだよな…
あの人の膝蹴り…
兵長の拷問の時間だと思い
構えていたが…
そこにいたのは
「……エレン、私…名無しさんだよ」
名無しさんだった。
オレは久しぶりに
こいつの声を聞いた気がした。
…何しに来た
情けない姿をあざ笑いに来た?
「エレン、聞いて……、さっきね、ハンジ分隊長がエレンが巨人化した理由が私にあるんじゃないか?って言ってきたの」
無表情のオレに名無しさんは
続けて話始める
「あのね…私が大嫌いって言ったのはね。。バレンタインで、チョコ投げられたから…なの」
「は?…ばれんたいって何だよ?」
「…好きな…人に チョコあげる日…。」
「………。」
「………エ、レン?」
やっちまった…
バレンタインなんてそんな日があるなんて知らなかった。
じゃあ
名無しさんは…俺の事が
「名無しさん、そ、れは、すきって事「や、大きい声で言わないで!!!馬鹿!」
馬鹿なんて言われけど
オレは嬉しかった。
それに、ずっと心にあった
モヤモヤが驚くほどに
綺麗になっていた
この地下から出れたら
名無しさんを俺だけのものにしよう
きっとジャンからチョコを取り返そう
例えベッドの中でも、胃の中でも…
オレはそう心に誓った