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□押されて
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毎日の日課になっているのではないか?と思うほどに俺の前に現れていた名無しさん
だが……
最近姿が見えない
いつもなら、長期遠征がある日以外は
必ず挨拶しにやってくるが
今日もあいつの顔を見ていないな
どうしたんだ?‥‥
まさか、あいつの身に何か…!??
あ?
…………何考えてんだ俺は?
……くだらねぇな
…あいつの身を心配してしまう自分に笑ってしまったその時だった
!?
今まで俺の前にしつこい程現れていた名無しさんが、今度はエルヴィンに頬を撫でられていい顔してやがった
‥まるで恋人同士かの様な仕草に、俺の中に黒い渦が湧き上がってくる。
‥は?
もしかして、俺、嫉妬してるのか?
…意味わからねぇ
でも……なんで
なんでエルヴィンと居る?
…
俺はワザと2人の間を『邪魔だ』
なんて言いながら割るように通るが
名無しさんからは俺に関心があるような言葉はなく、俺に対し『すいません』と素っ気ない一言で終わってしまった
俺はただ、名無しさんにいつもの様に
笑って声をかけられたかっただけだ
なのに、
……糞
何なんだ、この感じは