暗い夜
□四夜目
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奈都を部屋に案内し終わった翔は、もう一つのほうのふすまを開けた。
そこが翔の自室だ。
と同時に仕事部屋でもある。
翔はデスクの上にあるノートパソコンを開いた。
仕事をするためだ。
カタカタカタ…
キーボードを打つ音が響く。
[No.007、無事保護。多少戸惑ってはいるが他のNoに比べ落ち着いている。今後も様子を見ていき、必要とあれば教育のため…]
翔は真剣な表情で画面とにらみあっていた。
ふと、顔をあげ、窓の外をみた。
日が傾きかけている。
思えば昼もまともにとっていない。
翔は書いていたものを保存し、ノートパソコンの電源を落とした。
そろそろ晩御飯にしなければ。