満ちる世界

□夢
1ページ/2ページ

3人は無事、布団を購入した。

その夜のこと。

半兵衛はふと、目を覚ました。

(…ここは…?)

体を起こそうとするが、思うように動かない。

「所長!No.007が目を覚ましました!」

「おお!遂に次の段階に進めたか!」

「七体目にして初めての成功だぞ!」

白衣を着た人たちが、なにやらよくわからないことをいって喜んでいる。

(…この人たちは?)

まだ半兵衛にはよくわかっていない。

これは夢なのか…?

体についているコードがうっとうしい。

「No.007、No.007、聞こえるか!?」

白衣の人の一人が半兵衛に呼び掛けた。

(俺を読んでいる…?)

「反応があった!」

「No.007が我々の言葉に反応を示したぞ!」

白衣の人々が抱き合って喜んだ。

(この人たちは何をいっているんだ…?俺何にも言ってないのに…)

「さあ、ここまで来たらもう一息だぞ!」

白衣の人の一人が言った。

その瞬間、強烈な睡魔が襲ってきた。

(…すごく…眠い)

そのまま半兵衛は眠りに落ちた。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ