満ちる世界
□夢
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3人は無事、布団を購入した。
その夜のこと。
半兵衛はふと、目を覚ました。
(…ここは…?)
体を起こそうとするが、思うように動かない。
「所長!No.007が目を覚ましました!」
「おお!遂に次の段階に進めたか!」
「七体目にして初めての成功だぞ!」
白衣を着た人たちが、なにやらよくわからないことをいって喜んでいる。
(…この人たちは?)
まだ半兵衛にはよくわかっていない。
これは夢なのか…?
体についているコードがうっとうしい。
「No.007、No.007、聞こえるか!?」
白衣の人の一人が半兵衛に呼び掛けた。
(俺を読んでいる…?)
「反応があった!」
「No.007が我々の言葉に反応を示したぞ!」
白衣の人々が抱き合って喜んだ。
(この人たちは何をいっているんだ…?俺何にも言ってないのに…)
「さあ、ここまで来たらもう一息だぞ!」
白衣の人の一人が言った。
その瞬間、強烈な睡魔が襲ってきた。
(…すごく…眠い)
そのまま半兵衛は眠りに落ちた。