満ちる世界

□部屋の中では
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階段を二回上って角を一回曲がって少しいくと、穂香が外から指差していた部屋につく。

「半兵衛、ここがあたしたちの部屋だからね!しっかり覚えておいてよ!」

言いながら穂香が部屋の鍵を開けた。
そのまま部屋の中に飛び込んでいく。

「半兵衛、私たちも行きましょう?」

「うん」

瑞樹と半兵衛も後に続いた。

「ジャーン!どう?きれいな部屋でしょ?」

穂香が腕を広げた。

穂香の言う通り、とてもきれいな部屋だ。

部屋自体はさほど広くない。だが余計なものがなく、スッキリしている。

「いい、半兵衛。玄関から向かって右側がキッチン、左側がトイレとバスルームだからね」

穂香が指を指しながら言った。

「わかった。ありがとね」

半兵衛が穂香に笑顔を向けながらお礼を言う。

「そしたら次は…寝室かしらね?」

「そうだね…じゃあ半兵衛、こっち!」

穂香が半兵衛の腕を引っ張った。
瑞樹もその後に続く。

「こっちのドアが寝室でーす!」
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