飛花落桜
□冒頭
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龍彦と千冬と娘の3人は、幸せに暮らしていた。
だが、それは突然で悲しい出来事が起きてしまった。
それは、村のみんなに龍彦と娘の千春が龍だと知られたのだ。
村の大人たちは、龍彦と千春の元へ駆け寄る。
「どうか、血を分けてください!!!」
「どうか、私の病気を治してください!!」
「雨を降らしてください!!龍様!!」
龍は、天気を操ることが出来る。
そして不老不死の力を持つと昔から噂されていた。
その為、大人たちは龍彦と千春の力を借りようとした。
だが、龍彦はその願いをすべて断った。
「俺が、村の皆に力を貸せば他の者もその力を欲しがる。
俺は、千冬と、俺たちの娘千春と静かに暮らしていたんだ。」
龍彦の願いは、・・・・叶うことができなかった。
力を貸すことが出来ないと言った龍彦を恨み、妬み、
村の鬼たちは、己の力を使い、龍彦たちの家を焼き放ち
龍彦を無残に殺したのだ。