宵夢

□看病します
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おそらく寝ているだろうと思い
そっと襖を開ける。

珍しく土方さんが風邪で寝込んでしまった。


もうすでに冷気がなくなった手拭いを
もう一度水で冷やして、土方さんの額にそっとのせる。


「んっ……」


「す、すみません、起こしてしまって…」


「いや、いい…。情けねぇな。風邪なんて」


少し自嘲気味に言う土方さん。


「いつも無理なさってるからですよ?」


少し呆れながら私が言うと



いきなりぐいと腕を引かれ、
土方さんの胸に倒れ込む。


「あ、あの…土方さん?!」


「なら、お前がたっぷり癒してくれよ?千鶴?」
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