□理由
1ページ/1ページ

僕が僕じゃなくなって
殻に閉じ籠ったのは
きっと
他の誰かのせいじゃなく
僕が全てを
しょいこんだから

人とまともに話せなくなって
黙ったままなのは
つまり
未だに自分が
許せなかったから

まともに歩いてきたんじゃなくて
ただ たどり着いた場所
目の前が闇だったのは
懐中電灯を忘れたから
暗闇の空気はとても重い

捨てたはずの思い出が
出てきたのは
出てきちゃったのは
何処かで 自分が
それを想い出として
心にしまっていたから
拒んだはずの約束が
続いてたのは
続いていたのは
何処かで 自分が
それも必要として
心に刻んでいたから

好きじゃない唄を
いつの間にか口ずさんでたのは
知らない間に
それを気にしていたから
拒んだのに続いた約束を
思い出しちゃったのは
思い出とか想い出を
繰り返して 眺めてたから

大きくて暗い暗闇
自分から飛込んだのは
自分が自分を
かばって見えなくしたから

知らない曲で
リズム打ちしてたのは
少しでも気分を盛り上げるため
かばって見えなくして
おまけに逃げたのは
徐々に見えない所に
少しずつ怖くなって隠れたから

3、数える間に
暗闇から出てこい自分
こっちの世界は平凡だぞ
そうやって いつも逃げていくんだな
最初は手を出す位でいい
次は足かな
どちらにせよ
僕を外で待ってるのは
僕だから
親切が裏目に出て
煙たがられるのは
僕の性格のせいか
けどやっぱり
僕の性格のおかげか

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ