花園
□美乃くんの恋愛事情##03
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私、名無しさん名無しさんは、朝、バスでチカンされてた時に助けてくれた2年の染井美乃くんに迫られている。
男の子怖いのに、どうしよう…
「先っぱーい!」
どこかで会おうものなら、すかさずハグ。
お昼休みは一緒にご飯(もちろん、お仲間も一緒。食べた気がしない。)
放課後は一緒に下校。
…気が休まらない。
「ねぇねぇ、名無しさん先輩。
キス、していい?」
ましてや、こんな事を言われようものなら
「ダメっ!!」
力いっぱい拒絶するしかない。
「えーなんでー?」
すかさず飛んできたブーイングを無視して、さっさと家の鍵を開ける。
「名無しさん先輩、家、寄ってっていい?」
「だめ…」
「何で、俺、何もしないよ?」
嘘だ、絶対嘘だ。
つい今しがた随分やばい発言をしてたじゃないの…
ブラウスの袖を摘まれて
「本当に、ダメ??」
なんて聞いてきても、ダメなものはダメ…と思っていたら。
「あら、名無しさんじゃない。
玄関先で、何してるの?」
救世主!お母さんだ!
「その子、彼…「違う!」」
すかさず否定すると、染井くんが私の前に出て
「はい、名無しさん先輩とお付き合いさせていただいてる、染井美乃です。」
何て事を言ってくれたんだ…otz
…