花園

□美乃くんの恋愛事情##03
1ページ/2ページ




私、名無しさん名無しさんは、朝、バスでチカンされてた時に助けてくれた2年の染井美乃くんに迫られている。
男の子怖いのに、どうしよう…

「先っぱーい!」
どこかで会おうものなら、すかさずハグ。
お昼休みは一緒にご飯(もちろん、お仲間も一緒。食べた気がしない。)
放課後は一緒に下校。

…気が休まらない。

「ねぇねぇ、名無しさん先輩。
キス、していい?」

ましてや、こんな事を言われようものなら
「ダメっ!!」
力いっぱい拒絶するしかない。

「えーなんでー?」

すかさず飛んできたブーイングを無視して、さっさと家の鍵を開ける。

「名無しさん先輩、家、寄ってっていい?」

「だめ…」

「何で、俺、何もしないよ?」

嘘だ、絶対嘘だ。
つい今しがた随分やばい発言をしてたじゃないの…


ブラウスの袖を摘まれて
「本当に、ダメ??」
なんて聞いてきても、ダメなものはダメ…と思っていたら。

「あら、名無しさんじゃない。
玄関先で、何してるの?」

救世主!お母さんだ!

「その子、彼…「違う!」」

すかさず否定すると、染井くんが私の前に出て
「はい、名無しさん先輩とお付き合いさせていただいてる、染井美乃です。」

何て事を言ってくれたんだ…otz




次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ