Bear Hart

□第弍章
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*

ーー翌朝




「おはょ、パパ、ママ」


「おはよう、今日は随分早起きなのね」



NARUTOの世界と知った次の日


いつもは寝ている時間だが、修行を始めようと決めたので早起きをした。


「うん、きょうからね、ハルカはやおきするの」


「偉いぞーハルカ」


決意表明をしたハルカの頭をハルキがわしゃわしゃと頭を撫でる。



(よくよく見れば、顔がNARUTOっぽい)


一度気付けば、他のところにも気付き、改めてNARUTOの世界だと実感する。


そして、例の中忍以上の人が着ている服装をする父親を見て、


(もっと早くに、早起きしてれば気付いたのに……)


沢山寝れると喜び、約半日も寝ていた自分に肩を落とした。






「それじゃ、カナデ、ハルカ行ってくる!!」


「気を付けてね、ハルキ」


「パパおしごとがんばってね!!」


初めて愛妻と愛娘二人に見送られるハルキは、幸せの表情を隠せないゆるゆるの顔だ。


「愛しい妻、娘に見送られて任務に行くなんて、俺は幸せだなぁ」


「はいはい、分かったから、その顔を引き締めて行ってらっしゃい、人に見せる顔じゃないから」


「カナデ酷い」


いつものやり取りをしながら、いってきますのキスをする二人。


「ハルカにもいってきます」


二人を見上げるハルカを持ち上げ、ハルキがハルカの頬にキスをおとした。


「いってらっしゃいパパ」


前世の癖で、反射的にパパの頬にキスをする。


実は、前世の服部悠は、ハーフの母を持つクォーターで、挨拶する時はよく外国式のやつをしていた。


(そういえば、聖奈や和にいには、絶対に他人にするなってよく怒られたなぁ……)


ふと、前世の記憶に思いを馳せてしまう。




「〜〜〜っ可愛いぃぃ!!」


「さっさと任務に行ってきなさい」


ハルカに頬ずりをするハルキからハルカを取り上げ、家から放り出すカナデ。










…………母強し






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