Bear Hart
□第弍章
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「ーーでだなっ!!」
「いやいや、俺の所はなっ!」
酒が進み、自分の子自慢をし合う酔っ払い達。
話聞くとどうやら私はあのシカマルたちと同い年らしい
(これは、巻き込まれる可能性が出てきたよ……)
上忍と思われるハルキを父にもつハルカは、自分も忍の道に進むことを予感した。
(今後のデンジャラスな物語に巻き込まれるのか…….)
与えられたジュースをちびちび飲みながら不安が拭えない自分の将来に気が遠くなった。
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「それじゃまた今度なー!!」
「元気でなハルカちゃん!!」
「ばいばーい」
飲み終わった酔っ払い達に手を振り、カナデの待つ家に向かう二人。
「ハルカー、初めての外はどうだったか?」
ハルカを抱っこして、酔いが冷めないハルキが優しく問う。
「しらないことがいっぱいだった!!」
「そっかそっか、新しい発見を沢山したかー?」
「うん!!」
頭を撫でられる。今日は沢山頭を撫でられるなと思う。
「ねぇ、パパ?しのびってなぁに?」
「忍っていうのはな、この里を守る人達のことなんだ。俺やさっき一緒にいたシカク達も忍なんだぞ?」
「それじゃ、ハルカもしのびになるの?」
「そうだなー、家が家だからな。忍になるだろうなぁ」
「ハルカもパパみたいになれる?」
「おう!!なんたってハルカは永遠一族の期待の星だからな!!強くなれるさ!!」
力説するハルキに嬉しさと不安な様子を顔に浮かべるハルカ。
(永遠一族って、いわゆるうちは一族的なものだったんだ)
ますます原作に巻き込まれる事に身の危険を感じ、生きるために強くなろうと決意したハルカだった。
(明日から早起きして修行しよう)
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