1000年の時を越えて

□第一幕
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「天からの使いの方はこの衣を身に纏い、舞い降りた者に幸福をもたらすと言われておるのだ」


「幸福をですか……」


佐為は横たわる女子に視線を向け扇子を天皇のように口元に持っていった




「そうじゃ、だからこの者は神様の使いであるゆえ尊い姫君のような存在。お主らこの者に部屋を与え、丁重にもてなさい」


「「はい!!」」


天皇は使用人達にシャクを向け指示を与え、使用人達は慌ただしく準備に取り掛かり始めた




「佐為、取り敢えず、落ち着くまでしばらくここに滞在してくれぬか」


それに舞い降りた所は私とお主だからなと、佐為に笑いかけた天皇


「分かりました。暫くの間宜しくお願いします」


天皇に頭を下げ、いつもお世話になる部屋に向かった



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