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□伝えられたなら
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みりおside
店に入った時から気づいてた
芹香斗亜
あの子があまりにもの怖い顔でこっちを見てた
どんなに広い場所でもあなたがいれば
わかってしまう自分が嫌いだ
相変わらずの金髪の頭がこっちをむこうとする
自然に真咲さんにニコッと微笑む
ん?と首を傾げる真咲さん
いいんだ、気づかないで
ホントは、今すぐにでもここをでたい
でも、真咲さんがきたがってた店
…よりによって見える席
真咲さんは、一番人気のパスタを頼み
僕はオムライス
ちらっと見るとあなたも同じの頼んだの?
どうせ、メニュー制覇だろうけど…
それにしてもここ美味しい
なんであんなに、うるさかったのか今わかった。
今もなお、あの人とくっつけようとする人。コマさん
真咲さんを傷つけることは許さないって
両想いなのになんで?
って怒られたな
「みりお?…ついてるで?笑」
口元についたケチャップをとって舐める真咲さん
『あ、ありがとうございます笑』
ニコッと笑ってみるとなぜか、複雑そうに微笑む真咲さん