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□伝えられたなら
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みりおと…真咲さん
あの二人は、あの日から付き合いはじめた
まさみりかぁ
みりおはと真咲さんはずっと月組で
仲が良くてそんな呼び名がついた
そんな事を考えていると
「望海さんいきましょっ」
と、いきなり立ち上がると引っ張るキキ
『待ってキキ!あっ!』
真っ白な、服にコーヒーがかかった
「あっすみません!!望さん!!」
『声でかいよっ…』
あまりにも大声で言うもんだから
見つかったらどう……。
顔をあげると、みりおが深刻な顔して立っていた。
『さゆ「望海さん!これ着て下さい!上脱いで下さい!」
『え?』
キキが変えを持っていたのか、黒のジャケットを押し付けてきた。
え、でもこれ…あわない…
仕方ないかと腕を通そうとしたとき
「まって、こっちあげる」
『なんで?』
みりおが、着ていた白の上着を渡してきた
「いいからっ、どう見ても合わないでしょ」
と言うと、私におしつけ真咲さんのところに戻っていった