An endless arching need
□第4章 焦り ※閲覧注意
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コンコン ガチャッ
「はーい」
ドアをノックしたら、一条先輩が返事をして開けてくれた。
「先程はすいませんでした。兄が予定より早く来ていたもので…」
「全然大丈夫だから気にしなくていいよ。そんな事よりここで立ち話もなんだから入って?」
部屋に入ると、支葵がソファーで寝ていた。
「支葵、そんな所で寝てたら風邪引くよ?」
支葵の肩を叩いて起こす一条先輩。
「ん…一条さん…っと紗菜?」
「紗菜ちゃんと話があるから、莉磨の所にでも行っておいで?」
「ふぁっ…分かった」
欠伸をしながら、部屋を出ていった支葵。
「一条先輩」
「どうかした?紗菜ちゃん」
「どうして、そんなに…っん…」
先輩に唇を塞がれて、続きが言えなかった。
「…せん…ぱっ…んんっ…ハァ…やめっ…っ…」
触れているだけだったのに、口の中に舌が入ってきた。
こんな一条先輩見たことない。
切羽詰まって、余裕のない顔。
誰が…何がこんな風にしてしまっているの?