An endless arching need

□第2章 元人間?
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ザワザワ ザワザワ



いい感じに熟睡しかかっていたら、寮の門の方が騒がしくて目が覚める。

今日って、何かあったっけ?

あぁ...《聖ショコラトル・デー》だ。

毎年、この時期に行われる『女の子が好きな人にチョコレートを渡して、告白する』イベント。

まぁ、私には無縁のイベントだけど。


コンコン

何て事を考えていたら、扉がノックされた。

「入って」

カチャッ

「失礼します」

部屋に入って来たのは、寮のお世話とかをしているメイドさん。

「朝早くに申し訳ございません。ご注文されていた本が全て揃いましたので、お持ちしました。それから、西園寺琉斗様からお手紙です」

本棚に並べてもらい、手紙を受け取った。

「ありがとう」

仕事ですから、っと言い部屋を出ていった。

ソファーに座り受け取った手紙を開け、読み上げていく。

「へぇ、学園に来るんだ。カレ」

隣から聞こえた声に横を見ると、玖蘭がいた。

「何で、私の部屋にいるの?玖蘭」

「僕が叩いたトコが腫れてないか心配でね」
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