書物2.
□照れ隠し
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今日はいつものように彼のバーに行く
いつもと変わらない日々
少し違うといえば、今日は彼にお礼をするためにバレンタインチョコを渡すこと
義理チョコってみんな言うかもしれないけど、ほんとは本命
ただ、それを言うのが苦手なだけ
だからお礼として渡すの
そしてまた今日も彼のバーに着く
少し変わった雰囲気のあるドアを開け
また、いつものようにいつもの席に座る
彼の仕事が終わるまで
「篠宮...何ぼ〜っとしてんの?」
『...........あっ、桐生さん』
いけないいけない
ちゃんと渡さなきゃ
『桐生さん』
「...何?篠宮くん」
『はい、これどうぞ。いつものお礼です』
「......どうも」
良かった
ちゃんと受け取ってくれた