異世界への扉

□練習
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ある日、庭で美朱と柳宿がふたり並んでるのを見つけた。

聞くつもりはなかったが、聞こえてしまったんだ。




柳「あんたのこと、好きなの」




『っ…』



美朱に向かって、真剣な目で告げた柳宿。



美「柳宿、、」


柳「あんたは?」


美「わ、私もっ!!



あ、明日香!!」


柳「えっ!!」



隠れる場所もなく少し遠くから見ていたため美朱に見つかった。



『美朱、、柳宿…』


柳「あ、あんた、見てたの?」


『…見ーちゃった!!おめでとう!!ふたりとも、良かったね!!

柳宿も、私が練習に付き合ったおかげだね!!うん。』


柳「あ、いや、、」


美「違うんだよ!!明日香、」


『照れなくってもいいんじゃん!!めでたいめでたい。じゃ、お邪魔虫は退散〜』



あのままその場にいたら、絶対泣いてしまう。

無理して明るく振舞って、ふたりを祝福した。

柳宿のことは、もう忘れよう。

大切な、大好きなふたりが幸せなら、それでいいじゃん。


そう、自分に言い聞かせた。




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