異世界への扉
□守りたいもの
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数ヶ月前、美朱と共に四神天地書という本に吸い込まれた。
そこで美朱は"朱雀の巫女"となり、朱雀召喚の為"朱雀七星士"と呼ばれる人達を探す旅に出た。
その旅で数々の戦いに巻き込まれ、命を狙われる美朱を私は得意の剣術で守り抜いた。
とはいえ、私は七星士でもなく普通の女子中学生。
ただ、剣術に長けているだけで、足でまといにならないわけがない。
それでも、みんなは嫌な顔ひとつせず私のことも守ってくれた。
特に、柳宿はずっとそばにいてくれた気がする。
彼が男だとわかった時、私の中に芽生えた感情。
朱雀七星全員が集まり、朱雀召喚の儀式したが
張宿が偽物だった。
朱雀召喚出来ず太一君が現れ、四神天地書を燃やしてしまったが神座宝を探してだせば朱雀を召喚できるらしい。
そのためには今までより辛い過酷な旅が待っている。
その時、七星みんなに(鬼宿は除く)新たな武器が与えられた。
それは、私にも…
『…私にも、ですか?』
貰ったのは剣。
太「おぬしの今までの行動は全て見ておった。剣術にかなり長けておるからの」
つまりは、私もこれで戦い七星士と共に美朱を守れってことか。
柳「ちょっと、太一君。そうは言ってもこの子だって美朱と同じ普通の子よ。危険すぎるわ」
太「なに甘ったれたこと言っておる。朱雀の巫女でも朱雀七星士でもない明日香がこれ以上になんの役目があるというんだ」
鬼「おい、ばばあ。言い過ぎじゃねーのか?」
翼「せやで、こいつだって今まで頑張ってきたんや」
太「誰がばばあじゃ。そのくらい知っておる。だから役目を与えたまで、それが嫌なら神座宝探しの旅には同行するな」
『…私、やります』
柳「明日香、」
『大丈夫だよ。柳宿。私だって、みんなのこと守りたいもん。少しくらい力はあるよ』
こうして、神座宝探しの旅にでた。
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