君への愛めいっぱい

□第三章
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『ん…』


目を覚ますと見慣れぬ天井。


『…どこ、ここ。』

…あ、そっか。本の中、だっけ…


コンコン

『…はい』

?「俺だ。起きてるか?」

『匠。今起きた。』

匠「朝飯だって。早く着替えろ」

『うん』


着替えて匠と食堂へ。


鬼「おう。おはよ」

星「よく眠れたか?」

匠「あぁ、はい。お陰様で」

『…』

柳「はいはい。明日香は私の隣ね♪」

『え、あぁ…』


柳宿に背中を押され隣に着席。
匠は鬼宿と翼宿の間に座り食事を始めた。


星「街ではもう既に噂が広まってる」

匠「噂?」

井「再び朱雀の巫女が現れたと騒ぎなのだ」

翼「なんや、また紅南国が危ないんやないんかて不安がっとるみたいやで」

『…そうですか』

張「…明日香さん、なんだか元気がないみたいですけど…?」

軫「具合でも悪いのか?診てやろうか?」

『い、いえ、、』

匠「気にしないでください。こいつ、昔からこうなんで」

柳「なーんか、表情がないわねぇ。笑ってみなさい」

『…』

柳「ほら」

『そんな、急に笑えなんて言われても、、

 …ごちそうさまでした』

星「もうよいのか?」

『朝はあまり食べないので、すみません』

星「そうか、ここは自由に出回ってよい。散歩でもするといい」

『…ありがとうございます』

パタン

鬼「…匠は、明日香と昔からの知り合いか?」

匠「え、あぁ。まぁそうです」

鬼「敬語はやめろ。気色悪い」

匠「あぁ、」






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