君への愛めいっぱい

□第二章
1ページ/5ページ




結局、あれは夢だったのだろうか…



怪我やハンカチのことを考えて夢とは言い難いが、あれから本に変化も何も無い。

部屋でパラパラとページを捲るが特に変わったこともない。

諦めて本を閉じた時、また同じように光出した。


『っ…!』


慌てて本から離れると光はゆっくりと消えていった。


『今のって…』


匠を呼ぼう。


Prrrr…

匠『…もしもし』

『あ。匠、今すぐ来て』

匠『はぁ?今すぐって…』

『あの本がまた光ったの!早く来てよっ』

匠『わかったよ。ちょっと待ってろ』


電話を切り、10分ほどで匠はやってきた。


匠「本が光ったって?」

『そう。これ』

匠「…特に変わったところはねーな。また寝ぼけてたんじゃないねーの」


ポイッと明日香に本を返す


『そんなこと…』


言い合ってると本が再び赤く光出した。


匠「っ!なんだ!?明日香っ」

『!』





.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ