君への愛めいっぱい
□第二章
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結局、あれは夢だったのだろうか…
怪我やハンカチのことを考えて夢とは言い難いが、あれから本に変化も何も無い。
部屋でパラパラとページを捲るが特に変わったこともない。
諦めて本を閉じた時、また同じように光出した。
『っ…!』
慌てて本から離れると光はゆっくりと消えていった。
『今のって…』
匠を呼ぼう。
Prrrr…
匠『…もしもし』
『あ。匠、今すぐ来て』
匠『はぁ?今すぐって…』
『あの本がまた光ったの!早く来てよっ』
匠『わかったよ。ちょっと待ってろ』
電話を切り、10分ほどで匠はやってきた。
匠「本が光ったって?」
『そう。これ』
匠「…特に変わったところはねーな。また寝ぼけてたんじゃないねーの」
ポイッと明日香に本を返す
『そんなこと…』
言い合ってると本が再び赤く光出した。
匠「っ!なんだ!?明日香っ」
『!』
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