名もなき七星

□第一章
1ページ/4ページ




「明日香!どこか寄ってこー」

『あー、ごめん。私寄るところあるから』

「そっか、わかった!またねー」

『じゃ。』


学校終わり、友達と別れて向かった先は国立図書館。


『…あ。唯じゃーん』

唯「あ、明日香。久しぶりだね」

『久しぶり』

唯「何しにきたの?」

『本を返しにね、ひとり?』

唯「美朱も一緒だよ。そこに、、あれ?」

『…美朱のことだからジュースでも買ってるんでしょ』


そう思い、自販機のスペースに向かったが美朱はいなかった。


唯「いないな、、」

『もしかして、、上かな?』


少し先に続く階段を登ると扉の開いた部屋。
そこに見覚えのあるお団子頭。


『美朱ー』

美「ふわぁぁ!…あ、明日香ー!」

『やぁ』

唯「あんたここで何してたの?」

美「あ、そうそう。さっき、鳥を見たの」

『鳥?』

美「赤い鳥がバサバサって、」

唯「まさか、こんなところに?」

美「本当だって!」

バサッ


3人で話してたところ、1冊の本が棚から落ちてきた。


美「何?この本」


その本を拾い、3人で中身を見る。


唯「四神天地書…?」

『昔の中国の本みたいだね…
 "かくして、伝説の少女は異世界の扉を開け放った。これは、朱雀の七星を手に入れた少女があらゆる力を得て希望を叶える物語であり、物語が終わったあと主人公と同様の力を手に入れることが出来る。なぜなら、物語はページをめくった時、事実となって始まるのだから…』

美「すごーい。明日香、中国語読めるんだね」

『うん。特に勉強はしてないけど、なんか小さい頃からね』

唯「それよりどういうこと?これ」

『さぁ…どういうこと?』

美「ふたりがわかんないのに私が、、」


その時、突如本から赤く眩しい光が現れた。


『っ!?』

美「きゃぁ!」

唯「あぁ!」





次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ