*Dream trip

□Chapter.3 まるで夢物語
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ゲームの中では小森ユイちゃんという女の子の主人公が居て、





あんな子が周りにいたらどれだけ幸せかなーなんて、休み時間に何度も考えた。






いてくれたら、良かったんだけどな。






















「.........っ、.......あれ」



目をしばしばさせながら天井を眺め、そしてゆっくりと腰を持ち上げて身体を起こしてみた。



「................」






一体何がどうなって、何が起こったんだっけ。


まだ脳がフル回転してないからなのか、一瞬だけ思考が固まる。
そして、


「......あ、そうだ。私こっちの世界に来ちゃったんだ」




そうだそうだった。気がつくとアヤトが目の前に居て、驚きや恐怖で心がいっぱいになりながら気を失った様な気がする。
え、でも目の前にアヤト居たんだよね。あの人達は人の生死なんか気にしないのに.....なんで、




頭の中で大事な事を考えていると、


「あ、起きたんだ。おはようビッチちゃん」





その声に少しだけ肩を震わせる。
やっぱりこの世界はそんな簡単に事が進まされないんだな、と実感して。
残酷だな、と心の中で呟いた。






Chapter.3 まるで夢物語
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