フェイト
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パライストへひとりの少女
ーーーーアルセが足を踏み入れようとしていた。
だが、パライストラへの前には、大きな森に辿り着いた。
どこか神聖な雰囲気を醸し出していたそこは、 パライストラにて育成するに値するかを判断。いわば、試験場でもある。そしてアルセも例外なく、1人の仮面の少女の足蹴りを挨拶にもらったのだ。
「貴女を試させてもらうわ!…はっ!」
少女は軽い身のこなしでアルセに襲いかかってきた。 アルセはとっさの出来事に少しばかり驚き反応が遅れ、頬にかすり傷をつくった。
「ーーっ」
「次は、当てるわ」
先程と同じように、懐を狙って蹴りをかます。が、アルセは素早く避け、瞬時にユナの背後に回った。
「これは、試験ってことかな..?」
「!?..えぇ、そうよ。貴方がパライストで育成するに値するかを見極めるためよ!」
いきなり背後から話かれられた為、驚くユナ。
振り返ると、笑顔で拳を下ろしたーーーーが、
「ーそこまでだ!」
いきなり現れた男に止められ、ユナの顔面スレスレで下ろされていた拳は、止まった。