東方八百万屋
□とある作者の幻想交錯(ミステイックコラボレーション){一章}
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不幸だぁー!!でおなじみの上条当麻は、珍しく何事もないまま午前中が終わった。
そして、何よりも嬉しいのが、宿題も補修もないことだ!
最近上条は出席日数がピンチで毎日休みの日もお構いなしに、補修地獄の日々を送っていた。こうしてゆっくりできるのも本当に久しぶりだ。
上条「今日はやることもないし、ゆっくりできるな〜。天気もいいし、布団でも干しとくかな?」
布団を天日干しすると、日光で消毒もでき、取り込んだ時になんだかあったかくていい匂いもするので、上条は天気のいい日はなるべく布団を干すことにしている。
布団を持っていく前にベランダの窓を開けておこうと、窓へ近づくと何か白いものがベランダに引っかかっていた。
上条「あれ?俺もう布団干したっけ?」
ベランダへ続く窓を開け、近づいてみると……
健「 」チ~ン
人が干ささっていた。
上条「えぇぇぇー!?またですか!?また、腹ペコシスターですか!?流石に二人も養うお金は上条さんちにはないぞ!?」
健[おうふ・・・・・]
上条「うぉぉ!びっく りしたー。」
上条「お、おい。大丈夫か?」
健[あばら骨絶対逝ったろこれ・・・足も挫いてるし・・・そこのツンツン頭、湿布ない?]
上条「ええぇぇ!?初対面で、勝手にベランダにひっかかってたやつに湿布を要求された!」
何やかんや言いながら、それでもシップを渡す上条。
上条「はいよ、湿布だ。」
健[ありがとよ・・・え〜と・・・・・名前何?]
上条「上条当麻だ。お前は?」
健[柏木健・・・この世のすべてを海のそこに置いてきた男だ!!!]
上条「………。」(←どうコメントしたらいいかわからない顔)
健[悪いな、いつもの癖だ(腕を組ながら)]
上条「あ、さてはお前中二病か。」
健[なんと言うか、仕方ないんだよなこういうの、来た世界が世界だし]
上条「来た世界?」
健[悪いな、事情が事情なんだ話すと長いがまぁ話すか]
ここまでのいきさつを話す。
上条「へぇ〜!異世界か…」
遠い目をしてオティヌスの時のことを思い出す上条。
上条「それでどうすんだ?今すぐ元の世界に帰るのか?それとも観光してから?」
健[どうせあっち戻ってもすることないし、戻る方法を探すがてら観光すっかな]
上条「そうか。じゃあ俺が案内してやるよ!」
上条「あ、でも垣根と木山先生には健が無事だってこと伝えないとな。」
そういってメールを二人に送信した。
上条「これでよし。じゃあ、どっか行ってみたいとことかあるか?」
健[手短なところ、学校もありそうだし久々に見てみてぇな]
上条「学校?そんなものが見たいのか?まぁいいぜ!俺の通ってる学校にまずは行こうか。」
健[さてと、ざっと二ヶ月ぶりに学校行ってみるか、案内頼むぜ]
上条「まかしとけ !」