ディアラバ

□睡眠妨害
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俺はイラついていた。それもこれも全部あの先公のせい。
今日は席替えの日だった。だがあいつが俺が授業中寝てるからって一番前の席にしやがった。
しかも教壇の真ん前。
何でこんな奴の顔見なきゃなんねーんだよ!!
かといってサボれば留年なるしよ。マジで意味わかんねぇ!!
苛立った俺はそのまま教壇を蹴飛ばしたら教壇は粉砕し使い物にならなくなった。そしてそのまま教室から抜け出してきて今に至る。

「あー!もううぜえ!!」

俺は近くのソファーを蹴ってしまった。
すると聞こえる呻き声

「…うっ…」

誰かを飛ばしてしまった。しかも、ヤバイ奴を。
怒らせたらヤバイことになる奴を。
とりあえず気がつかれないうちに逃げた。












はずだった。
今の俺はシュウに押し倒され手首を頭上でまとめあげ、締められている状態だ。
犇々と伝わる黒い殺気。
俺は見事に怒らせてしまったようだ。

「俺の睡眠妨害しといてなに逃げようとしてんだよ」

まとめあげられている手首に力を込められる。

「いや、その、悪かっ…た」

「謝って済むとでも思ってんの?お前」

何でソファーを蹴ってしまったんだろうか、いつもシュウがそこで寝ているのに。今更後悔しても遅い。苛立ってた俺はその事が頭になかった。

「と、とりあえず…はな…せ…!」

「やだね。お前ほんとに自分が何したかわかってんの?」

睡眠を妨害し、挙句の果てに飛ばしてしまったからだろう。

「わか…ってる…」

「ふぅん…そう」

シュウはそれだけ言うと俺を抱き上げた。

「な!なにするんだよ…!」

「……………」

「おい!!」

「何」

そういうシュウの瞳は冷たかった…









ガチャ
バタン
カチャ

俺はシュウの部屋に連れてこられた。逃げたかったが鍵も閉められそれに何よりもシュウが恐ろしかったから逃げなかった。
そのままベッドに連れていかれ

「んぅ…!」

そのまま俺をベッドに降ろすやいなやキスしてきた。
しかも

「ぁ…はぁ…ぅ…んあ…」

いきなり深いやつを。

「はぁ…ん…」

ねっとりと絡み付く舌が俺の口内を犯す。深く舌をからめられ吸われ敏感な牙を舐められると俺はおかしくなりそうだった。そしてやがて唇が離されると銀の糸で繋がれる。

「ぁ…シュウ…ぅ」

「ククッどうした、気持ちいいのか?眼が蕩けきってるぜ」

シュウは顔を俺の首筋に顔を近づけた。そのままゆっくり舐められる。そして鋭い痛みが俺を襲う。あつくて、痛い。

「あぁああっ…!いた…ぃ…シュウ…」

「そうか、痛いか?ならもっと痛くしてやるよっ!」

「あああああっ!」

さっきよりも深く牙が首筋に食い込む。肉を抉られ、痛いなんてもんじゃなかった、

「あ…もう、やめ…ろ」

俺の頬に温かいモノが伝う。

「何泣いてんだよ」

「シュウ…こ…わい…ぅ」

恐ろしかった。ただ単純に。すると溜め息が聞こえた。

「はぁ…ったく…こうなるのが嫌ならもうこんなことするなよ。次妨害したら…」








「もっと酷くしてやるよ」

シュウはそう囁くと俺にキスをした。今度はちゃんと優しいキス。

俺はシュウの首に腕をまわして応えた。






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