ハイキュー!!

□幼馴染は。
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私は風早奏。
青葉城西高校の三年生。

私には及川徹という幼馴染がいる。かなりめんどくさい幼馴染が…。




「徹ー!!いくよー!!まだー!?」

「はあ…こないし…。なんなの、いつも遅れて、私より早く起きた事ないんじゃないの。」

いくらまってもくる気配がない。

「…もういいや、先いこ。」

こうして幼馴染を置いてけぼりにし、歩いたこと10分。後ろから猛スピードでダッシュしてくる奴がいた。

(げっ、きた…。めちゃくちゃ猛スピードでくるし…!!)

「はぁっ追いついた…奏っ♪おはよっ(ばんっ」

「ぐふっ」

後ろから猛スピードで走ってきたのは…幼馴染で、おもいっきり背中を叩かれた私は盛大に吹き込んだ。

(はぁ、なんなんだろ、この人…。なんで私はこの人の幼馴染なんだろう。)



「…おはよう。」

「奏〜先いっちゃうなんてひどいよ〜。徹くん、ちゃんと奏ちゃんのこと待ってたのにぃ〜。」

(あんたに合わせてたら学校に遅れるわっ!!)

と、心の中で毒を吐くがいつものことなので仕方がない。

「はいはい…正しく訂正すると〜!?と・お・る・く・んが!!寝坊したんだよね''っ♪。まっ、気にしないけど…。」

「どうせいつものことだし。」

「そっけないんだからぁ〜。」

ま、これが日常。
はっきりいってこの及川徹という人物はかなりめんどくさい。
素っ気ない態度をとるといつまでもしつこい行動をとる。しまいには、機嫌まで悪くなるから相当だ。

それに加えて…。


きゃ〜!!!!!!!及川先輩よ〜!!!!かっこいい〜!!!


「でた。」

及川徹のとりまき女子。
こんな奴のどこがいいんだか。
世の中わからないものだ…。私にとってはかなりめんどくさくて迷惑な奴なのに、他人からみたら奴はスター…。


「はいは〜いっ、皆おはよう♪」

きゃ〜!!!!!か''っこ''いぃ''〜!!!

はぁ、朝から騒がしい、うるさい、やかましいいっ!!
できたら、この及川先輩とやらと登校したくない。
あの子たちにこいつをくれてやりたいぐらいだ。
私は朝、テンションはそんなに高くないタイプなので(というか、朝からテンション高いのは徹ととりまきの女だけ)静かに登校したいものだ。

一度、別々にいかない?っといってみたものの盛大に機嫌が悪くなったのでそれ以上言うことはできなかった。(はぁ…)
これだからモテモテな幼馴染くんは嫌だなぁ〜。

「やっぱ、俺の人気は凄まじいな…。」

しまいにはナルシストときた。

「調子にのんなっ、クソ及川!ナルシストやめろクソ川!!」

「ちょっと、ちょっと奏ちゃんってば悪口を略さないでよっ。岩ちゃんじゃないんだから〜。」

「はいはいーごめんなさいね〜。」

色々とめんどくさかったので歩くスピードを早めていたら、学校についた。

本来は、ここでバイバイ…なんだろうけど私の運はめちゃくちゃ悪い。
クラスまでもが徹と同じだった。

「みんな〜っおっは〜♪」

「おう、及川おはようっ」

「及川くん、おはよぉ〜!」

はあ…人気ですねぇ、これだからムカつく。はっきりいって私はクラスでそんなに目立つタイプじゃない。
だけど、徹と登校してることによってとりまきの女子からは奇異の目でみられていた。

「また、及川くん、風早さんと登校してる…」

「あの二人ってどういう関係なの?」


はあ…聞こえてるわ。全部…。あいつのせいでこのクラスにはいづらいいづらい。
だけど、仲の良い友達はいた。彼女と過ごせるのはとても楽しくて好きだ。
あいつさえ邪魔しなければ…。

「奏〜!おはよっ!」

「まなみっ!おはよう!!」

「いやぁ〜今日も仲良く夫婦そろって登校ですかっ、円満ですなぁ〜。」

冗談が面白い事を、おっほっほ。
でも、まなみは知ってる。私と徹が幼馴染だということを。


「もう、それやめてよ…。かなりあいつ嫌なんだから…。」

「はいはい、わかってるって〜♪まなみ〜?今日は何の日かしってる〜??」

「クラスマッチでしょ…まなみはいいよねぇ、バレー部だし?運動神経素晴らしいし?まなみ、今日バレーでるんだよね?大活躍じゃん!応援いくからねっ」

「ありがとっ♪奏は何でるんだっけ??」

「サッカー…。」

「あはははははははは!!!!期待してるよ!!」

「なっ!!サッカーなんか大人数でやるし、私の活躍とか期待するまでもないわっ!!」

「まーまーっ、あれっそういえば及川くんもバレーでるじゃんっハル応援にいってやれば〜??」

「なんであんな奴の…。」

「なになになになに〜!!及川さんの話してるの??俺もまぜて〜!」

「くっ、お前はくるな!!とりまきの女子にヘラヘラしてればいいんだっ」

「はいはい〜、そういえば、まなみちゃん、今日のクラスマッチ、バレーでるんだよね?」

「うんっ、そうだよ〜。奏!は応援にくるって〜!!」

「ちょっ、まなっ、(バシっ」

(いって〜泣)
私は盛大にまなみにはたかれた。

「じゃあ♪ついでに俺の事も応援しにきてよっ、同じ体育館だし、男子は女子の後試合だから…可愛い二人は俺の応援っ!!」

「へいへい…。」

「もう奏ったら、恥ずかしがらないの!(バシっ」

(いたっ、何回たたくんだっ!)


というわけで、というからなんでこうなったんだか?だけど、まなみの応援と後…くそ幼馴染の応援にいかなければならなくなってしまった…。

(ちきしょーーー!!めんどくせー!!)

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