鬼神とお狐さま
□鬼神と狐といなり寿司
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「すみません、美桜さん。いくら一段落ついたとはいえ、まだ残っているでしょう。戻ったら私も手伝います」
『ううん!気にしないで。それに、鬼灯の分も既に終わらせたから』
「!?まさか、あの量をですか?」
『うん♪だって、この前私が出張で現世に行った時、鬼灯が私の分もやってくれたでしょう?』
「えぇ。ですが、あれは仕方の無いことで気に病む必要は無いでしょう」
『クスありがとう。でも、鬼灯だって忙しいのにあの日は2人分だったから…だから感謝の意味も込めて今度は私の番だ!って思ったの』
すると鬼灯は優しく美桜の頭を撫でた
「ありがとうございます。…そうですね、後で甘味処にでも行きませんか?」
『良いね!なら何時もの場所に「あぁ、違います」って、え?』
「確かに彼処も良いですが、今回はその二軒先の店に行きます」
『その場所って、もしかして…』
「えぇ、今話題の“スペシャル抹茶パフェ”がある店です」
その言葉を聞いた途端、美桜は嬉しさの余り勢い良く鬼灯に抱き着いた
『ありがとう!!鬼灯!!』
「フ喜んで貰えた様で、何よりです」
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