鬼神とお狐さま
□鬼神と狐といなり寿司
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今日も変わらず大量の書類を捌く鬼灯と美桜
「では、こちらをお願いします。…あぁ、それは右側に置いといて下さい」
『えっと、この件は解決したでしょう?これは…大王の印が必要ね。…って大王は?』
「それが、先程ベンチに腰掛けている大王様をお見掛けしまして…一声掛けた所、“鬼灯君と美桜ちゃんには内緒ね”と言われまして…」
それを隣で聞いてた鬼灯は…
ベキッ!!
怒りで思わずボールペン(新品)を破壊してしまった
「…ほぅ、私達が大量の仕事をこなしている時に、大王は暢気にお茶ですか…」
愛用の金棒を片手に担いだその姿は正しく
『(般若モード突入、ね)』
「美桜さん、私は今からジジイ(大王)を連行してきます」
『あ、待って!今一段落ついたから、私も一緒に行くよ』
と言った物の実際は、鬼灯1人に行かせると大王が心配な為である
「分かりました。さて…迎えに行きますかねぇ?」ゴゴゴ…
この時、美桜は思った
『(あぁ、大王。どうやら私は数珠を用意しなきゃいけない様です)』
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