鬼神とお狐さま

□彼の最期
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その後暫くして丁が村に戻ると言うので、渋々ながらも美桜は頷いた

『また明日も会おうね、丁君!』

「はい、美桜さん」

そうして村へと戻った丁は、行きと同じ村人達に気づかれない様に急いで中に入った





どれ程時が経っただろうか。ふとそう思っていると突然扉が開かれる

「何だ、既に起きていたか。なら話が早い。丁、着いてこい」

「…はい」

数分後、白い衣装に綺麗な勾玉を身に纏った丁は村人達に連れられて祭壇へと辿り着く。そして今居る全員に恐ろしい一言を発した後、あの山に居るであろう彼女に想いを馳せた

(美桜さん…私は、貴女に出会えて嬉しいです。例え過ごした時間が短くても、たくさん貴女の笑顔が見れたので幸せでした)

そして着々と儀式は進み、気づけば周りには誰も居なくなっており、ふと視線を落とすとそこには一つの杯が置かれていた

手に取った丁はそれを一気に…









飲み干した






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