鬼神とお狐さま
□楽しい時間
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数分後、とある場所へ連れて来られた丁はその景色に目を見開いた
「これは!!…」
『どう?綺麗でしょ?』
「はい、とても素敵です」
そこには、色鮮やかな花々が咲き乱れ、まるでこの世の物では無いような光景が広がっていた
『…ここはね、私の二番目にお気に入りの場所なんだ』
「二番目?それは一番目がある、と言う事ですか?」
『うん、だけど今は教えられないの。ごめんね…』
「いえ、貴女が謝る必要はありません」
『ありがとう。優しいね、丁君』
「私は、別に…」
『ううん、君は優しいよ。あのね、今は無理だけど…いつか絶対に君を、一番好きな場所に連れてってあげる!!だから、その時まで待っててくれる?』
「…わかりました、貴女が良いと言うまで待ちます。ですが、約束ですよ?」
『うん!!約束♪』
「『指切りげんまん、嘘ついたら針千本飲〜ます♪指切った!』」
『ふふ♪』
「…クス♪」
「『…ぷっ!!あはははは♪』」
二人は指切りをした。すると不意にお互いの目が合い、思わず腹を抱えて笑ってしまった。ひとしきり笑った後、丁は美桜に手を差し出した
「美桜さん、大丈夫ですか?」
『うん。だ、大丈夫だけど…ふふ♪』
「何ですか?」
『いや、丁君があんなに笑ったの初めて見たから』
「…むぅ、悪いですか?」
『ううん、全然!…むしろ、丁君の新たな一面を知れて嬉しいなって思ってる♪』
「っ!?///ほら、もう帰りますよ!!」
『あ、待ってよ〜!!』
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