鬼神とお狐さま

□初代と二代目登場‼
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「うっ!…ここは、どこだ?俺は、一体…」

「お兄ちゃん‼」

ガバッ‼

「茜那!もしかして、俺…」

『うん、君はあの後倒れたの。ちなみにここは鬼灯の部屋よ』

「そう、ですか。すみません、ご迷惑をお掛けしました」

「いえ、別に迷惑だとは思っていませんよ。本当にそう思っていたら、まず部屋に入れませんから」

「クスそれもそうですね」

紅牙が目覚めてから少し経ったその時…

「さて、そろそろ話を進めたいんじゃがのう?」

「「「「『っ⁉』」」」」

突然どこからか女性の声が聞こえ、辺りを見渡す。すると1匹の黒猫が姿を現した

『猫?いやそれより今の声ってもしかして…』

ボフン‼

その煙とともに現れたのは…

「ははっ‼久しぶりじゃのう?美桜‼」

『おばあちゃん⁉』

彼女の名は桜華。金麗狐で初代・御狐神である

「鬼灯も久しぶりじゃな。どうじゃ?今宵一杯行かんか?」

「お久しぶりです。そうですね、まだ仕事が残っておりますので、少し待って頂く事になりますが」

「あぁ、構わん…白坊も久しぶりじゃな。また大きくなりおって」

「久しぶり、桜華さん。もう、僕は子どもじゃないっていつも言ってるでしょ?」

「「「『白、坊?』」」」

皆が疑問に思うのは当然だ。何故なら白亜紀?頃から存在している白澤を彼女は“白坊”と呼んだのだから

「ん?あぁ、何故儂が此奴を坊呼ばわりしとるのか気になるんじゃな?」

『うん、だって白澤様より年上なんて…まさか!』

「まぁ、簡単な話じゃよ。ただ儂が此奴より年上じゃった。それに、幼子の頃から知っとるからの」

「うん、でもだからっていつまでも子ども扱いされるのは嫌だな。僕だってもう大人なんだよ?」

「お前の場合大人通り越してジジイだろ」

「ちょ、ジジイって言うな‼」

「ははっ‼なら儂はババアじゃな」

3人の会話を聞いていた美桜、紅牙、茜那はこう思った

(((何この会話…)))

「そう言えば、彼奴もそろそろ来ると思うんじゃが…」





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