FACE CHAT
□FACE CHAT5
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都合よく使うな!
ウィスタリア「こんなものでいいかな?」
ジュディス「即席にしては上出来よ」
ウィスタリア「でもやっぱり心配だな…。お願い、味見してみて」
ジュディス「じゃあ、頂くわね」
ウィスタリア「……」
ジュディス「大丈夫、美味しいわよ」
ウィスタリア「良かった。ジュディスにOKもらえたから、皆に出しても大丈夫だね」
ジュディス「じゃあ、皆を呼んで食事にしましょう」
レイヴン「美味しかったねえ、ミネストローネ」
ユーリ「デザートのプリンもまあまあだったな」
フレン「素直に美味しいって言いなよ」
ジュディス「皆に喜んでもらえて良かったわ」
ウィスタリア「ジュディスは料理上手だし、当然だよ」
ジュディス「あら。それを言うならウィルもでしょう」
ウィスタリア「私は材料を切ったぐらいだよ。味付けはジュディスがやったんだし」
ジュディス「そうだとしても、野菜の切り方でも味は違ってくるわ」
ウィスタリア「それはそうだけどね。…ちょっと待って、カロル」
カロル「な、何?」
ウィスタリア「その残した野菜をどうするつもり?」
カロル「えーと…ラズに持って行ってあげようかなー、なんて…」
ウィスタリア「へぇ〜……」
ジュディス「おじ様も、プリンを持ってどちらにお出かけ?」
レイヴン「あれ?もしかして俺様、見つかっちゃった?」
ウィスタリア「まさかレイヴンも?」
レイヴン「あー、いや、ほら。俺様って優しいじゃない?一人寂しく向こうにいるラズと、一緒に食べてあげようかなあって」
ユーリ「ラズは野菜を食わないと思うけどな」
ジュディス「ついでに言うと、プリンもきっと食べないでしょうね」
フレン「二人共、自分の嫌いな物を他人に押し付けようなんて駄目じゃないか」
カロル「ごめんなさい」
レイヴン「やっぱり駄目か…」
ウィスタリア「ちょっと、ラズは生ゴミ処理機じゃないんだから。都合よく使わないでよね」
カロル「生ゴミ処理機だって」
レイヴン「上手いこと言うようになったわね」
ユーリ「おい、そこの二人。感心してんじゃねえ」
ウィスタリア「……」
フレン「どうしたんだい、ウィスタリア。一人で何処に…」
ジュディス「あらあら。二人に呆れたウィルを、フレンが追い掛けて行ったわ」
ユーリ「カロルもおっさんも、後でちゃんとウィルに謝るように」
カロル・レイヴン「はい…」
END.
10/05/18拍手掲載