小説1

□確認したい
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「あの、ルッスーリア…?」
 
「ほら、前に見た時より全然大きいわ!!」
 
話を聞いていないようなので、綱吉はオレガノに聞いてみる事にした。
 
「あの、オレガノさん…?」
 
「先程お嬢様の洗濯物を取り込ませていただきました折、下着のサイズがワンサイズ上がっていたので、その……」
 
今更冷静になってきたのか、言いにくそうに下を向くオレガノ。
2人が自分を可愛がってくれている事は感じていたので、母親のように心配してくれているのだろうと、特に気にもしない綱吉だが、さすがに胸を凝視されては恥ずかしい。
 
「あの、そろそろ着替えても……ふわぁ??!!」
 
突然胸を触られ、思わず手から服が落ちた。
ルッスーリアがいくら女性のようで自分もそう見ているとはいえ、身体は男。
ごつくて大きな手で胸を揉まれれば、さすがに照れるし少し変な感じになる。
 
それにはオレガノも黙ってはいなかった。
 
「ちょっと何やってるのよ!!ずるいわね、私にも触らせなさいっ」
 
言う台詞が違うんじゃありませんかオレガノさん?!
と心の中でつっこんでみるが、声には出さずにいた。
どうせ、2人共聞いてはいないだろうから。
 
 
 
「ツナちゃんの胸、柔らかくていいわぁ〜」
 
「ちょっと貴方、一応性別上は男なんだからこれ以上は遠慮しなさいっ」
 
「何ようっ、貴方こそ、ちょっと触りすぎなんじゃないの?!」
 
「もうっ、2人共いい加減にして下さい〜っ」
 
綱吉はそう叫ぶが、今の2人に届くはずもなく、結局諦めてしまった。
そのうち飽きてやめるだろう。
 
だが、段々と変な気分になってきた。
こう、味わった事のないような……
 
 
「オ、オレガノさん……」
 
「っ……はい?お嬢様………お、お嬢様っ!!」
 
「ツナちゃん?!」
 
その瞬間、綱吉は腰から力が抜けてその場に膝をついていた。
ルッスーリアとオレガノは慌ててそれを支える。
ふと綱吉の顔を覗き込んでみれば、頬は赤く染まり、息は少しあがっている、そして目がとろんとしていた。
 
「おおおおお嬢様?!」
 
「ツツツナちゃん?!まさか今ので感じて…」
 
「貴方が揉みすぎるからよっ」
 
「貴方こそっ」
 
 
またもや言い争いが勃発しかけた時、勢いよくドアが開いた。
 
入って来たのは、一番まずいであろうザンザスだった。
 
 

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