小説1

□Neve Bianco
2ページ/12ページ


 
 
「母さ〜ん」
 
ふわふわした笑みを浮かべながら、幼い少年が小さな家へと入っていく。
 
 
 
「あらツッ君、どうしたの?そんなに急いで」
 
振り返ったのは、これまたふわふわした笑顔の女性だった。
 
 
 
「これ、あそこの野原に咲いてたの!!おうちに飾ろうよっ」
 
「綺麗ね〜、それにいい香り!!ありがとうツッ君。早速あの棚の上にでも置こうかしらね」
 
「うんっ」
 
 
 
少年の名は沢田綱吉。
まだ5歳だが、生活が楽ではないため、進んで家事も手伝う聞き分けのいい子である。
 
そしてその母、沢田奈々。
おっとりとした心優しい母親だ。
 
 
2人は、この小さな村の小さな家で、今は仕事に出かけている父、沢田家光と一緒に平和に暮らしている。
 
決して楽ではないが、暖かい家庭が確かにそこにはあった。
 
 
 
 
だが、この幼い少年はまだ知らない。
 
数年後には、この血のせいで想像もつかないくらいの出来事に巻き込まれるという事に……
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
―――――――――――――――――
まだ陰も形もありませんが、白雪姫パロです、一応。
…って、最初の設定から違いますけど。
2008.02.24
2008.02.25
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ