小説1
□そして彼は君臨した
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「じゃあ、マーモン1日レンタルね」
っ!?
どこからそんな話になった!?
ザンザスと獄寺は顔を見合わせる。
ツナはなおも続けた。
「金はもちろんそっちが払うんだよ。明日1日マーモンレンタル、わかったね。じゃ」
そう言って、ツナは電話を切った。
「という訳でザンザス、明日1日マーモン貸してね」
有無を言わせぬ絶対零度の微笑み。
ザンザスはもちろん、頷いた。
「じゃ、早くそこのゴミ…もといスクアーロを連れて消えな、3秒以内に」
「っっ邪魔したな!!」
言われた瞬間、ザンザスはスクアーロの服を掴むと一目散に去っていくのであった。
「さて、と……」
そこでツナは初めて周囲を見渡す。
「あー……隼人、もしかして俺、やっちゃった…?」
「はい、気持ちのいいくらいに」
まぁスクアーロが来た時点で、どのみちダメツナを通す事など無理だったのだが。
体格の良い2人を殴ったあげく、イタリア語を話してしまった。
ツナはう〜ん…と唸ると、未だ固まるクラスメートに向けて微笑み、言った。
「今の…忘れてくれないかな?」
無理です!!と言いたかったが、もちろんそんな恐ろしい事が出来る訳もなく、皆一様にコクコクと首を縦に振るのであった。
それから、校内では沢田綱吉最強伝説が流れ、そんな中ダメツナを演技する事もバカらしくなったツナは素に戻るのだった。
「あのクソジジイの言う通りにするのは癪だけど、やっぱりありのままの自分は楽でいいね〜」
「10代目!素敵です!」
「うん。うるさいよ隼人」
「は…はい……」
後に、あの雲雀恭弥すら従えるツナに、今度は沢田綱吉並盛最強伝説が流れたのはいうまでもない。
→後書き