小話置き場

□愛があれば
1ページ/1ページ


 
 
 
どうして、抜け出せないのか………
 
 
 
「あっ…んんっ……ア…」
 
甘い吐息が寝室に響く。
綱吉は恋人の下で淫らに腰を震わせていた。
 
恋人とはもちろん、数年前に本気で戦った相手。
今ではこんな仲だなんて、きっと当時なら信じられないだろう。
 
 
「ザンザスっ……」
 
さして大きくもない綱吉の胸が揺れる。
先端はすでに尖っており、真っ赤にしてフルフルと刺激を欲していた。
ザンザスはすかさずそこをぺロっと舐める。
 
「ふあぁっ…やァっ」
 
もはや身に纏っているものは何もない。
下着すらベッドの上にはなかった。
 
下半身はすでに濡れており、胸以上に刺激を欲している。
秘部からはとろとろと蜜が溢れていた。
 
 
「ずいぶん濡れてるな…そんなにイイか?」
 
ザンザスがそう言って笑う。
そんな言葉さえも、今の綱吉には一種の快楽への刺激でしかなかった。
 
ちゅぶ…ぬちゃぬちゃぬちゃ
 
いやらしい水音にさえも反応してしまう。
 
「ンっ…ザン、ザスっ……」
 
先程から胸ばかりを執拗に攻められている。
そこも確かに気持ちいいが、それでは足りない。
 
綱吉は自然腰を浮かせながらザンザスを見上げる。
だが彼はやはり、胸ばかりを指の腹で転がしたり舌で舐めたりしている。
わかっているくせに。
 
 
「どうした?腰が浮いてんぞ」
 
「っっ〜〜〜……」
 
言わせたいのだ。
綱吉本人に。
たまに彼はこうして鬼畜になる。
それも変態的な風に。
 
「ほら言ってみろよ、どうしてほしいか」
 
「っ……し…下も……」
 
「下も?何だ?」
 
「しっ…下も触ってぇ!!」
 
ザンザスは満足そうに笑うと、突然綱吉のクリトリスに舌を這わせた。
先端をツツツ…と舐め上げていく。
 
「ァアアあぁぁアァ―――っ!!!!」
 
その衝撃に耐えきれず、綱吉は大量の愛液と共にイった。
 
 
 
達した余韻につかりながら、綱吉は途切れ途切れに愚痴をこぼす。
 
「何…で、そんなに……鬼畜、なわけ…?」
 
「俺の本気はこんなもんじゃねーぞ」
 
ヤバイ。
これ以上突っ込まない方がいい。
本気を出された日にはやり殺されそうだ。
 
 
 
「で、次は何がほしいんだ?」
 
「………」
 
ぐちゃぐちゃに濡れた穴に指を突っ込まれては、もう後戻りは出来ない。
綱吉は観念した。
意地を張ってもいい事はない。
 
「……ザ…ザンザスが……ほしい…」
 
言ってるこっちはものすごく恥ずかしいのだ。
その辺をわかっていて強要するから余計たちが悪い。
 
「了解、ボス」
 
次の瞬間、かなりの質量が自分の中に入ってくるのを綱吉は感じた。
熱くて太くて硬い。
 
あっと間に全て飲みこみ、きゅうきゅう締め付ける。
 
「ちょっ…綱吉、あんま締め付けんな」
 
「知らなっ……」
 
無自覚とは犯罪的だ。
 
ザンザスはゆっくりと動き出す。
 
「アッ……まだ早ッ……アんッ」
 
ぬちゃ、ぐちぐち
 
……もう…我慢出来ない…っ
 
綱吉は一際高い声を出して、絶頂を迎えたのだった。
 
 
 
 
 
 
ベッドの上。
2人の男女が仲良く一緒に眠っていた。
 
「…ザンザス……」
 
「綱…吉……」
 
寝言は互いの名前。
みている夢もきっと、幸せなものに違いない。
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
――――――――――――――――――― 
すみません。
エロっぽいの書きたかっただけだけど途中で飽きたというなんとも未熟で未完成なもの。
もっと台詞だけで書きたいな…。
ほんっと、すみませんでした。
2008.07.02
 
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ