TReaSuRe
□I love you.
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「ぁ、あっ…」
「相変わらず感度が良いな」
クロスがラビの身体に舌を這わせるだけで、ラビは切なげに小さく喘ぎ声を漏らす。強く吸い付けば、白い肌には紅い華が散った。クロスは服一つ乱れさせていないというのに、ラビの衣服はどんどんベッドの下に落とされていく。
「ゃ、やだぁっ…///」
「じゃあ止めるか」
あっさりとそう告げて身体を少しでも遠ざければ、ラビは驚いた顔で慌ててクロスの腕を握る。
「行かないでさっ…元帥…」
「………」
「何でもするからっ…行かないでくださッ…」
ラビの瞳が次第に潤んでくる。
「元帥っ…」
―…また逢えなくなるなんて嫌さ…
忙しいってことは十分過ぎる程分かっているけれど、それでもこのぬくもりと、心地よい低い声が忘れられない。縋るような目線を向ければ、クロスは小さく息を吐くとラビの頭を撫でて微笑んだ。
「クロスで良い。さっきはちゃんと名前で呼んだだろう?今更畏まるな」
不思議そうに言えば、ラビは困ったようにクロスを見る。
「だ、って…なんかヤる時のクロス…いつもと雰囲気が違うんさ;」
「それは…」
こんなに自分の一挙一動に心動かしてくれる可愛い仔兎を目の前にして平静を保ってなどいられるか。
「って…もう仔兎じゃねェか」
「クロス…?」
「いや…気にするな。さっき、何でもする、って言ったよな?」
その言葉にコクンと頷いたラビを見て、クロスは口端を吊り上げると徐に立ち上がった。
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