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□甘さひかえめハニー
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とろりとした黄金色の液体が詰まった大瓶に、ラビは嬉々として手を伸ばす。が、ディックはそれをラビが取れないように後ろに隠してしまった。
「ディック…?ちょ、蜂蜜!!パン冷めちゃうさぁ;」
「あのさぁラビ。今日、何か予定ある?」
「別に…無いけど?」
にっこりと笑って問えば不思議そうにラビが返した言葉を聞いて、ディックはますます笑みを深くする。
「じゃあさ。今日一日オレと一緒に家でゆっくりしてくれる?v」
「んー…別にいいけど。ってか早く蜂蜜ちょーだい」
「約束さ」
「はいはい、約束さぁー。ね、本当早く食べさせて」
うんざりとした顔でラビが再び手を伸ばすと、ディックはラビに蜂蜜の瓶を渡す…かと思いきや、それを自分の前に置いて開け始めた。蓋を開けると、とろりとした液体を指で掬って舐め上げる。その仕草が妙に色っぽくて、ラビは顔を赤くして下を向いた。
「…っ…///」
「あれ?ラビ、顔赤いさ?熱でもある?」
「な、無いさっ///ぁー…ディックが早く蜂蜜くれないから、禁断症状が出たんさきっ…と…!!?」
唐突にラビの言葉が途切れた。それもその筈。いきなりディックがラビの手を引いて椅子から無理矢理下ろすと、ソファーの上まで連れていったのだ。訳が分からないままソファーに座るラビの服に手をかけ、ディックはニヤリと笑った。
「そんなに蜂蜜好きなら、好きなだけ食べさせてあげるさ。身体にv」
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