TReaSuRe

□A much wantted baby!!!
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「だってジェリーさんの料理美味しいんですもん。これを食べなきゃ損ですよ損!!食の神様に怒られます!!」




「そ、そんな神様いたんかぁー」







ぐっと拳を握り空に掲げて力説するアレンを見ながら、ラビはぐだーっとテーブルに突っ伏した。そんなラビの様子に、アレンが反応を示す。







「あれ…?ラビ、どうしたんですか?オムライス、全然食べてないじゃないですか」





「んー…なんか食べる気しねェんさ…。悪いけどアレン、食ってくんね?」





「いいですけど…どうしたんですか、本当に。ラビがそんなに弱ってるなんて珍しいですよね?」





「んん〜…分かんない…。なんかダルイし、お腹痛いし…朝からずっと気持ち悪いんさ…」










良く見ればラビの顔色はいつもよりも血の気が無く、青白いような気もする。アレンはラビから皿を受け取るとすぐにガツガツとオムライスを食べ始め、数分で完食してしまった。カチャリと皿の山にそれを重ね、上品に口元を拭って息をつく。








「ふぅ〜…今日も美味しかったです。ご馳走様でした。…それで、ラビ。朝からずっとそんな調子なんですか?」




「うん…昨日は吐いちゃったし…。なんか、胃が食べ物を受け付けないんさぁ;」




「ラビ…Σはっ!!それってまさか…!!!!」




「え?」




「ちょっと待っててください!!!!」









何を思いついたのか、アレンは食堂のカウンターへ全速力で駆けていった。そして何かを手に持って戻ってくる。ズイッとラビに向けて差し出したそれは、レモンスカッシュの入ったコップ。








「…?」




「これなら飲めますか!?」




「ま、まぁ…それくらいなら飲めると思うさ」









アレンの迫力に半ば気圧されながら、ラビはコップを受け取りコクコクとそれを飲み干した。








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