キリリク

□鏡の中の水無月
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  サクっ…サク…


「くっそ…足場悪いな‥」


ここはある山奥の廃屋。建てられたのは40年以上だとうかがえる造り。そこにティキは独り、まともな部屋を探して歩を進めていた。

「くっそ…んだよ此処‥。」

屋根が崩れてきているのか、頭上からは満月の光が差し込んでいた。その光が一瞬、ティキの進行方向で反射した。


「………?んだ、あれ‥。」

元々好奇心旺盛だったのも助けてその反射させたものを見に、ティキは屋敷の奥に吸い込まれていった。






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