キリリク
□鏡の中の水無月
1ページ/9ページ
サクっ…サク…
「くっそ…足場悪いな‥」
ここはある山奥の廃屋。建てられたのは40年以上だとうかがえる造り。そこにティキは独り、まともな部屋を探して歩を進めていた。
「くっそ…んだよ此処‥。」
屋根が崩れてきているのか、頭上からは満月の光が差し込んでいた。その光が一瞬、ティキの進行方向で反射した。
「………?んだ、あれ‥。」
元々好奇心旺盛だったのも助けてその反射させたものを見に、ティキは屋敷の奥に吸い込まれていった。
*
→
次へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ