TReaSuRe
□クリスマスフリーSS
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「ティキのバカ…」
「ごめん…」
「ティキの学無し…」
「ごめん…」
「ティキの変態…」
「………」
こんなに可愛いウサギがすねてしまったのは、俺の所為。こんな大事な日に三時間もラビを待たせてしまったから。さっきからバカや学無しやいろんなことを言われている。
まあ…仕方ないけど……。
「ラビ、そろそろ、機嫌なおして……?」
「いやに決まってるさあ!あんな寒いトコで三時間も待たされたのに!」
ああ…何も言い返せないな…………。困ったもんだ…一度すねたらなかなか機嫌は戻らないお姫さま。
「ラビ、ごめんな…?」
ラビの首にペンダントを付けながら俺は謝った。
「ティキ…これ……」
「クリスマスプレゼントだよ?」
「…………///////」
ラビの顔は一気に真っ赤になっていくのがわかる。
嗚呼…なんて可愛いんだろ…………。
「ティキ…っ/////」
「ん…?」
「今日は遅れた分、ずっと傍にいてさあ……////////じゃなきゃ、許さないさ…/////」
「姫の仰せのままに…∨」
甘い甘い、クリスマスイブ。
君が望むものは何?
プレゼント?
俺との時間?
それとも俺自身?
俺は君自身が欲しい。
さあ…夜はこれから……
もっと、甘い甘い
ひとときを…………。
END