text

□かまっての合図【宮地清志の場合】
1ページ/1ページ


・宮地先輩が葉山くんに構って貰いたい時のお話

―――――――――――――――――



【宮地清志の場合】



ちら、

「(あ、これはもしかして)」

顔は雑誌に向けたまま、横目で確認してみる。

ちら、

「(そうっぽいな)」

そうと決まれば雑誌を閉じて、今度は顔ごと宮地を向いてスタンバイ。

ちょっとぶすくれたみたいな顔した宮地が可愛い。

と、宮地がもう一度こっちをちら、と見た瞬間、視線がぶつかった。

「えっ、わっ…っ、こっちみんな!ひ、ひくぞ!!!」

俺が見てるとは思ってなかった宮地は慌てたみたいにいつもの暴言を吐いたけど、真っ赤になってる耳のせいで迫力なんてない。

最初にこっち見てたの宮地じゃん、なんて言ったら宮地が拗ねちゃうっていうのはもう学習済み。

それに、こういう時に宮地がどんな事して欲しいと思ってるかっていうのももう分かるから。

「宮地、ぎゅーっ!!!」

それだけ言って、可愛い可愛い俺の宮地を抱き締めた。

素直になれない宮地の「かまって」の合図、俺ちゃんと分かってるからね!!!



−−−−−−−−−−−−−−


宮地さんの暴言を受け止めてあげる葉山くん。

かっこいいなぁ。

にしても、目があった瞬間暴言て。

なにそれ理不尽(翻訳:なにそれ可愛い)



.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ