短編&番外編

□夢主と高杉出逢い編
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No.134が微かに眉を寄せる。

「ふーん。でもこんな日には運命の出逢いとかありそうじゃね?」

カインドが決めポーズ付きで言った時、

「おーい!カインドォ呼ばれてんぞ!?」

「あっ今行く!じゃあな!いっさんしまた後で」

ぶんぶん手を振りながら行くあいつを見て、小さくため息をつく。

「嫌な予感しかしないんだよね…。まるっきり、信じて無いけど神様、いるならアイツを守ってよね。」

月は幻想的に輝いている。



先程から数時間。

カインドはまだ帰って来てなかった。

でも、ソレ自体はよくあることだったから心配してない筈だった。

けど

「なんだかなぁこの嫌な気分」

もしかしたらカインドは大きめな怪我をしたのかも知れない。

あぁ、でも大事な実験台だからそこまで酷いことされてないと思うんだけど……。

スケッチブックと鉛筆を持って足の赴くままに歩く。

今日はどこで絵を描こうか?

裏庭の花壇かな?それとも施設の中でも描こうか。

しかし考えていることに反してゴミ処理場に来ていた。

「ええ?何で俺此所に来てんのかなぁ?」

No.134は自分に呆れながら踵を返そうとした。

そう、した。

施設の方から大人の話し声が聞こえる。

こんなところに来るのなんて施設の死体処理人かゴミ捨て係の奴等しかいない。

そして、ごみ捨ての日は今日ではない。
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