魂の炎

□心配する八話
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「うおおおお!!セーフ!ギリッギリセーフ!!」

「ドッ、ドキドキしたァ」

袋が銀時の手の中に収まったため、ほっとする二人。

「慶火、俺は電波じゃない桂だ」

「そんなこと知ってます!!」

・・・桂は通常運転だったが・・・

「そういや、これなんだ?」

銀時が手の中にある袋について聞く。

「あぁ、それはだな。最近巷で出回っている転正郷≠ニ呼ばれる麻薬だ。
辺境の星にだけ咲くと言われる特殊な植物から作られ、嗅ぐだけで強い快楽を得られるが依存性の強さも他の比ではない。
流行に敏感な若者たちの間で出回っていたが 、皆例外なく悲惨末路をたどってる・・・。
天人がもたらしたこの悪魔を根絶やしにすべく我々攘夷党も情報を集めていたんだ・・・。
そこにお前を俺の仲間が見つけなかったらどうしていたんだ」

「えぇ?後先考えていなかったわ」

あっけらかんという銀時に慶火は頭を抱える。

「…というかお前はなんであんな所にいたんだ?」

「というかアイツら一体なんなんだ?」

「ループしないでよ!」

慶火の突っ込みにより話が本筋に戻る。

「宇宙戦艦春雨 銀河系で最大の規模をほこる犯罪シンジゲートだ!
奴等の主だった収入源は非合法薬物の売買による利益。
その触手が末端とは言え地球にも及んでいる、というわけだ。天人に蝕された幕府の警察機構などアテにできん。
我等の手でどうにかしようと思ってたのだが・・・ 、貴様がそれほど追いつめられる位だ・・・。
よほど強敵らしい。時期尚早かもしれんな」
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