魂の炎
□心配する八話
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「兄貴は大丈夫なの!?」
「あぁ、安静にしていれば問題ない筈だ」
「でも!兄貴、目を覚ましたらきっと春雨に行っちゃうよ!?」
「落ち着け!先んずは落ち着いてからだ」
暗闇の中。
声が、聞こえてくる。
二つとも、見知った、よく知った声。
なんで、慶火はあんなに焦っているんだ・・・?
落ち着かせなきゃ・・・。
そこまで考えて銀時は目を覚ました。
するとその時、ちょうど慶火との会話が終わったのか桂が襖を開け、入ってくる。
「ガラにもなくうなされていたようだな…昔の夢でも見たか?」
「ヅラ?なんでてめーが…」
銀時の脳裏に神楽達の事がフラッシュバックする。
「そうだ!!」
だが、重い怪我の為かそのまま前に倒れ込んでしまった。
「無理はせぬほうがいい。
左腕は使えぬうえ肋骨も何本かっイってるそうだ。
今慶火がお前の食事を取りに行っている。
・・・むこうはもっと重症だ、お前がかばったおかげで外傷はそうでもないが、麻薬にやられている、死ぬまで廃人かもしれない」
淡々と桂が告げる。
「クソガキめ、やっぱやってやがったか」
「というか貴様はなんであんな所にいたん だ?」
「というかなんでお前に助けられてんだ?俺はというかの前のこと謝れコノヤロー」
「というかお前はコレを知っているか?」
「というかというか煩いわ!!起きてすぐ騒がしいんだよこの ド腐れ天パ&電波ァァァ!!」
慶火が勢いよく襖を開けるとコレと見せた小さな粉の入った袋が中に舞い・・・
銀時の手の中に収まった。