魂の炎

□プレミアムな第6話
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その四半刻後、万事屋は揃って公園に来ていた。

「定春〜!!こっち来るアルよ〜!!ウフフフ!!」

あの後新八も定春の餌食になりミイラ男状態である。

三人は公園にある四人がけのベンチに座り、神楽の様子を見ている。

因みに慶火は無傷だ。

「……いや〜スッカリなついちゃって、微笑ましい限りだね新八君」

「そーっスね、女の子にはやっぱり大きな犬が似合いますよ銀さん」

「俺も将来、気立てのいい奥さんと子供三人と白くて大きな犬が欲しい。」

「それは子供の将来プランじゃないですね、慶火君。」

小さく銀時がため息をつく。

「全くだよ、コイツには子供らしさがない。それにしても俺らにはなんでなつかないんだろうか、新八君」

「なんとか捨てようとしているのが野生のカンでわかるんですよ、銀さん」

「なんでアイツと慶火にはなつくんだろう、新八君 」

「神楽ちゃんにはなついてはいませんよ、銀さん。
襲われてるけど神楽ちゃんがものともしてないんですよ、銀さん。
慶火くんは分かりませんが。銀さん」

「俺、動物には好かれやすい体質だから」

「なるほど、そーなのか新八君、慶火君」

少しすると神楽が銀時達の方に走っ戻ってくる。

慶火が手を振ると神楽も手を振ってくる。

「楽しそーだなオイ」

「ウン、私動物好きネ。女の子はみんなカワイイもの好きヨ、そこに理由イラナイアル。」

「…アレカワイイか?」

「可愛いじゃん」

定春が神楽に向かって走ってくるため銀時達はベンチから離れる。

離れられなかった神楽は定春に吹き飛ばされてしまう。

「カワイイヨ!こんなに動物になつかれたの 初めて」

「神楽ちゃんいい加減気づいたら?」

「どっちかってっと襲われてるね」

「私、昔ペット飼ってたことアル、定春一号。
ごっさ可愛かった定春一号、私もごっさ可愛がったネ。
定春一号外で飼ってたんだけど、ある日、私 どーしても一緒に寝たくて親に内緒で抱いて眠ったネ。
そしたら思いの他寝苦しくて悪夢見たヨ、散 々うなされて起きたら定春…カッチコッチに なってたアル」

「確実に抱き潰しちゃったね。今度は気をつけなよ?」

「もちろんアル!」

にっこにっこ話し合う二人を銀時と新八は生暖かい目で見ていた。
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