魂の炎

□空回りした第五話
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「ストーカーと呼ばれて出てくるとはバカな野郎だ。己がストーカーであることを認めたか?」

馬鹿にしたように銀時が言う。

これは馬鹿にしても仕方ないレベルだ。

「待ってなんで近藤さんが!?」

「知り合いなんですか?」

「久しぶりだね、慶火。お前もよく聞きなさい。人は皆、愛を求め追い続けるストーカーなんだよ。
ときに貴様、先程よりお妙さんと親しげに話しているが一体どーゆー関係だ、うらやましいこと山の如しだ。」

「うわぁぁぁぁ!!近藤さんが壊れたぁぁぁ!!」

「大丈夫?慶火君。最低ね、このゴリラ。それとこの人は、許嫁ですぅ、私この人と春に結婚するの。」

「そーなの?」

「あわせてやれよ、クソ兄貴ィ。」

「もうあんな事もこんな事もしちゃってるんです。だから私のことは諦めて。」

そう言うと同時に近藤の顔は思いきり歪む。

「あ…あんな事もこんな事もそんな事もだとォォォ!!」

「いや、そんな事はしてないですよ」

「いやっ!!いいんだお妙さん!!君がどんな人生を歩んでいようと俺はありのままの君を受けとめるよ。 君がケツ毛ごと俺を愛してくれたように。」

「愛してねーよ。」

「てか、なんで近藤さん此処にいるのさ、明らかに今、仕事中じゃあ……」

「オイ、白髪パーマ!前がお妙さんの許嫁だろーと関係ない!!お前なんかより俺の方がお妙さんを愛してる!決闘しろ!お妙さんをかけて!!」

「クソ兄貴はべつにお妙さんのこと好きじゃないもん!!近藤さんは少し位話を聞け!!」

あまりにスルーしてくる近藤に、慶火は思わず飛び蹴りをかまして走り去っていった。
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